サーバーへ接続しよう!
ADKのコマンドを用いることで、watsonx Orchestrateのサーバーに対して様々な処理を実行することが可能です。対象の環境は、
- watsonx Orchestrate Developer Edition
- watsonx Orchestrate SaaS(IBMCloud/AWS)
- watsonx Orchestrate オンプレミス
のいずれも対応しています。これらの環境を複数登録し、対象の環境を切り替えてコマンドを発行することが可能です。
Developer Editionの導入・環境の追加
watsonx Orchestrate Devloper EditionはローカルPC上で動作するサーバーです。
ここでは、インストール手順の詳細については説明せず、wasonx OrchestrateのSaaS版を使用してサーバーを起動する場合の設定について説明します。
詳細については、ADKの公式サイトの情報を参照してください。
なお、ハンズオンでは、既にDeveloper Editionが導入、設定済みのwindows imageを使用するため、ステップ3のサーバーの起動から実施してください。
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Visual Studioのエクスプローラー上で右クリックし、新しいファイルを選択しenvという名前でファイルを作成します。

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envファイルにパラメータを記述します。Developer Edition自体はLLMを提供しないため、envファイルに指定したパラメータは、Developer Editionのダウンロード時だけでなく、LLMを利用するために使用されます。WO_API_KEYとWO_INSTANCEに設定する値については講師に確認してください。
WO_DEVELOPER_EDITION_SOURCE=orchestrate WO_API_KEY=XXXXXXXXXX WO_INSTANCE=XXXXXXXXXXX USE_SAAS_ML_TOOLS_RUNTIMENote
ハンズオン環境では、上記値の他に、WO_DEVELOPER_EDITION_SKIP_LOGINという値が設定されています。これは、新しいイメージがリリースされた際に、再ダウンロードを防ぐための物です。
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以下のコマンドでサーバーを起動します。初回起動時には、イメージをダウンロードするため、時間がかかります。(数十分から数時間程度。ネットワーク環境に依存)
Note
venvをactivateしていない場合には以下のコマンドを実行して下さい。
## windowsの場合 . ./venv/Scripts/activate ## mac/Linuxの場合 source ./venv/bin/activateorchestrate server start -e ./env
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env activate コマンドで、Developer Edition(local)をactiveにします。コマンドを発行した場合、activeになっているenvに対して操作が実行されることになります。
orchestrate env activate local -
env list コマンドで、利用可能な環境(env)を確認してみましょう。
localという名前のenvがactiveであることが分かります。orchestrate env list
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以下のコマンドでチャットUIを起動します。
orchestrate chat start
起動が成功した場合、自動的にUIが開くはずです。開かない場合は、ブラウザからhttp://localhost:3000にアクセスしてみてください。
SaaS環境の追加
SaaSで動作しているwatsonx Orchestrateもenvとして追加することが可能です。利用可能なSaaS環境がある場合には追加してみましょう。
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orchestrate env add コマンドでenvを追加します。使用するURLは講師に確認してください。
orchestrate env add --name myenv -url XXXXXX -
追加されたenvをactivateします。API keyを求められるので入力してください。
orchestrate env activate myenv
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SaaS環境が追加され、activeになっていることを確認してみましょう。
orchestrate env list
Option その他のコマンドの確認
envコマンドのその他の利用法を確認してみましょう。
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--helpオプションで、コマンドの使用法を確認することが可能です。
orchestrate env --help
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removeの使い方を確認してみましょう。
orchestrate env remove --help
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ハンズオンでは基本的にlocalを使用します。先ほど定義したmyenvを削除してみましょう。
orchestrate env remove -n myenv
お疲れさまでした!
このLabでは、orchestrate envコマンドを用いて、Developer EditionもしくはSaaSの環境を利用する方法について学びました。
