Linuxワンライナー
公式ドキュメント:https://www.ibm.com/docs/ja/instana-observability/current?topic=linux-installing-agent
はじめに
本ページでは、 Linux に Instana Agent を導入するまでの手順を記述しています。
Linux 環境への導入は特に簡単で、数分のうちに監視体制を整えることができます。
ここでは、 ワンライナーによる自動インストール方法について案内します。
!NOTE
本番環境に導入を行う前に、公式ドキュメント:LinuxへのAgentのインストールを参照してください。
対象環境
本ページ作成時の対象環境は以下です。
- 作成日:2025年8月6日
- Linux バージョン: Red Hat Enterprise Linux 9.6
- Instana バージョン: 1.0.301
Agentインストール画面へのアクセス
Instana SaaSにログインし、メニュー (一番左のサイドバー) から「Data source」をクリックします。
画面左上の「Agentのインストール」リンクをクリックします。
Linux 自動インストール (One-liner) を選択します。
インストールの準備
ステップ1: Agentのパッケージ化モードを選択
- パッケージ化: 動的と静的から選択します。動的の場合はAgentの基盤以外のモジュールが自動で更新されます。静的の場合はAgentの更新は手動で行う必要があります。
- ランタイム: AgentはJava言語で構築されています。お好みのJVMランタイムを選択してください。推奨はありません。
- 導入方式: 対話式とサイレントから選択します。通常は対話式を選択してください。
ステップ2: Agentのインストール(デプロイメント)を実行
Agentをサービスとして管理する場合は、(Systemd ベースのシステムでのみサポート) にチェックを入れます。 通常はサービス化した方が管理が容易なため、チェックを入れることを推奨します。
Agentのインストール
以下のコードをコピーし、Agent導入対象のLinux環境へログインし、コードを実行します。
!NOTE
<replace your ***>
は皆様の環境に合わせて書き換えてください
curl -o setup_agent.sh https://setup.instana.io/agent && chmod 700 ./setup_agent.sh && sudo ./setup_agent.sh -a <replace your agent key> -d <replace your download key> -t dynamic -e <replace your saas region api url>:443 -s
インストール進行状況の確認
Setting up Instana RPM repository
Updating YUM metadata
Installing Instana agent
Importing GPG key 0x31933E68:
Userid : "stan@instana.com <stan@instana.com>"
Fingerprint: 386F 852E 8B64 01EB 34FD 86E8 6AA7 718D 3193 3E68
From : https://packages.instana.io/Instana.gpg
Instana agent enabled on boot
Starting instana-agent
Instana agent service started up
実行中は上記のようにインストールの進行状況を確認することができます。
処理が完了すると Agentサービスが開始されている状態になります。
インストール済みAgentの確認
Agentの動作確を行います。この時点でAgentはLinux OSのメトリック情報の取得を開始しています。
Linuxメトリック情報の可視化状況を確認しましょう。
データ・ソースでの確認
データ・ソースのページで、インストールしたAgentを確認することができます。
また、Agentの詳細からAgentを選択すると、下の画像のようにAgentの詳細情報を表示することができます。
インフラストラクチャーでの確認
左側のサイドバーから、インフラストラクチャーページを表示してみましょう。
すると、柱が表示されるようになり、InstanaAgentが追加されてていることが分かります。
柱にカーソルを合わせると、ホスト名などが表示されます。
柱をクリックすると、システム、インターフェース、InstanaAgent、プロセスの情報を見ることができます。
「✅問題なし」の表示から、無事に稼働していることが分かります。
「ダッシュボードを開く」をクリックすると、下の画像のように、Agent詳細ページを表示することができます。
この画面は、柱をダブルクリックすることでも表示できます。
右上の「過去1時間」のところでは、最短で直近1分間から状態を見ることができます。
また、「稼働中」をクリックすると、リアルタイムの遷移を見ることができます。
以上で、Agentのインストールは完了です。
参考情報
この動画では、Linux OSに対してのワンライナーでのAgentインストールの実行を5分の動画で紹介しています。