構成(Configuration)

IBMid フェデレーション設定ガイド

IBMid フェデレーション設定ガイド
最終更新: 2025/8/26

本ガイドは、2024年5月2日に公開された IBMid Federation記事をもとに作成されています。
ただし、Planning Analytics on Cloud の認証環境や UI、運用ポリシーは継続的に更新されているため、本資料の内容と現時点の仕様が異なる可能性があります。
内容と操作が一致しない場合は、IBM の最新ドキュメントやサポートポータルを必ず参照し、最新版に沿って対応を進めてください。


フェデレート認証とは

IBMid は、IBMid 対応アプリケーション全体でユーザー認証を管理する仕組みです。以下の2つの形態があります:

  1. IBM 管理型:IBM が管理するユーザー ID とパスワードのグローバルディレクトリ。
    詳細は Create an IBMid を参照。
  2. エンタープライズ・フェデレーション型:ユーザーの認証を外部の ID プロバイダー(idProvider)で管理します。
    例:AzureAD、PingFederate、OKTA、ADFS など

フェデレーションが不要な場合

  • デフォルトは IBM 管理型です。
  • 組織がすでにフェデレートされている場合は、追加の設定は不要です。

エンタープライズ・フェデレーションの利点

  • 他の同じ ID プロバイダーを使用するアプリケーションでもシングルサインオン(SSO)が可能です。
  • 詳細手順や設定は IBMid Enterprise Federation を参照してください。

フェデレーションの開始方法

My Support ポータルで、以下の製品に対してサポートチケットを作成してください:

「IBMid Enterprise Federation」

製品がドロップダウンに表示されない場合は、「IBMid」と入力してください。


注意事項

  • IBMid Enterprise Federation はアプリケーション単位ではなく、会社単位(Company to Company)の設定です。
    例:@ibm.com のメールドメイン単位で適用されます。
  • フェデレーションが有効になると、組織の ID プロバイダーに登録されていないユーザーは IBMid を利用できません。
  • 各アプリケーションでの利用許可(例:Planning Analytics へのモデラー権限など)はアプリケーション側で管理されます。

フェデレーション設定中の作業について

フェデレーション完了前でも、IBM 管理型 IBMid を使って作業を進めることが可能です。

例:ユーザーが IBMid に登録 → アプリケーションを開発 → フェデレーション後にアカウントが自動的に移行されます。


開始のタイミングについて

今すぐ開始してください。

IBMid フェデレーションには最短でも35日かかります。
社内での稟議やリソース調整が必要な場合はさらに時間がかかるため、可能な限り早くサポートチケットを作成してください。


よくあるエラーについて

フェデレーションの途中で発生する代表的なエラーについては、以下のリンクを参照してください:
IBMid common errors

© 2025 IBM Corporation. Licensed under CC BY 4.0.