Planning Analytics on Cloud
本番稼働(Go Live)
本番稼働(Go Live)
本ガイドは、2024年5月20日に公開された Planning Analytics on Cloud go live をもとに作成されています。
ご案内の内容は当時の UI 表示、設定手順、および操作フローを前提としていますが、Planning Analytics on Cloud は現在も継続的にアップデートされています。
UI 表示、操作手順、招待プロセス、セキュリティ構成などが異なる場合は、IBM の最新ドキュメントや公式ガイドラインを必ずご確認のうえ、ご対応ください。
本番稼働(Go Live)について
Go Live(本番稼働)のプロセスは、クライアント、プロジェクト、社内の手順によって異なります。
このブログでは、Planning Analytics on Cloud のソリューションを本番稼働する際に検討すべき事項やその枠組みについて提案します。
本番稼働前の準備
Go Live 前に検討すべき領域として、以下のようなものがあります(ただしこれらに限りません):
- 成功の定義:関係者からのフィードバックを収集する
- タイムラインとタスクの整理:各タスクとその期限を明確にする
例:- 必要なユーザーの端末に Planning Analytics for Excel がインストールされていることを確認する → Excel の設定
- 最新のデータを本番環境に移行する → 本番移行・デプロイ
- ユーザーを追加し、適切なグループに割り当てる → ユーザーとグループの管理
- グループのセキュリティを適切なオブジェクトに対して構成する → ロールとセキュリティ
- データフローやモデルロジックに関する全テストケースを完了し、パフォーマンスを確認する
- ユーザーのトレーニングおよび受け入れテスト(UAT)が完了していること
- すべてのユーザーが招待・追加され、本番モデルに対してセキュリティが設定されている
- 変更管理プロセスが合意されていること
- すべての関係者に対してスケジュールが共有されている
- 障害時対応(コンティンジェンシープラン)が策定されている
- 重要通知の購読:
- IBM Community に加入し、最新情報や質問をキャッチできるようにする
- Planning Analytics ステータスページ を購読し、メンテナンスや通知を受け取る
- システムアラート用に Agent および Database の閾値や通知メールを設定する
コミュニケーションの重要性
本番稼働にあたっては、ユーザーへの連絡が極めて重要です。最低限、以下を含むメール(または他の方法)を送ることをおすすめします:
- 招待を受け取った際に何が起きるか(スクリーンショットを添えると親切)
- 問題があった場合の連絡先
- Planning Analytics on Cloud 本番環境の URL
- Excel 用の接続 URL(必要な場合)
- 本番切り替えの時刻(および想定されるダウンタイム)
オンプレミスから移行する場合の留意点
- ユーザーが旧システム(オンプレミス)にアクセスできないように、ファイアウォールなどでブロックする方法があります。これにより、必要に応じて旧環境に一時的にアクセス可能にしておくことも可能です。
- 別の方法としては、オンプレミスのサービスを停止し、アクセスできなくする手段もあります。
- 旧システムを参照用に残す場合は、データベースを読み取り専用に設定することで、クラウド移行後のデータ検証にも使えます。
Go Live 当日
- オンプレミスからの移行であれば、旧システムへのアクセスを遮断または読み取り専用化する
- Planning Analytics が稼働を開始したことを関係者全員に通知する
- ユーザーへの案内メールには、環境 URL や問い合わせ先を含めると効果的
- 「ユーザーとグループ」管理画面で、**ユーザーが招待を受け入れているか(Pending 状態)**を確認する
- Agent や Database のアラート画面で、システムのパフォーマンスを監視する
本番稼働後(Post Go Live)
- 関係者からのフィードバックを収集する
- 成功基準に照らして評価する
- 第二フェーズ(モダナイゼーション等)に向けた計画を立てる
- オンプレミスから移行した場合、**データのバックアップと旧システムの廃止(ディコミッション)**を実施する