構成(Configuration)
Planning Analytics for Excel(PAfE)の設定ガイド
Planning Analytics for Excel(PAfE)の設定ガイド
最終更新: 2025/8/22
本ガイドは、2024年5月2日に公開された Configure Planning Analytics for Excel記事をもとに作成されています。
ただし、Planning Analytics on Cloud 環境や PAfE アドインの仕様、UI、動作手順は継続的に変更される可能性があります。
内容や手順が本ガイドと一致しない場合は、IBM の最新ドキュメントやサポートページを必ず参照し、最新版に沿って設定・運用を行ってください。
概要
Planning Analytics for Excel(PAfE) は、IBM Planning Analytics データと対話・分析を行うための Microsoft Excel® アドインです。
Excel の親しみあるインターフェースを維持しながら、従来のスプレッドシートの課題(古いデータ、整形崩れなど)を解消します。
公式情報はこちら:
IBM Planning Analytics for Excel (PAfE)
Tips & トラブルシューティング
- 他の Excel アドインとの競合がある場合、単一セッション起動が必要になることがあります。
- アドインとしてインストールする場合、
.xllファイルを「IBM_PAfE_x64.xll」などの汎用的な名前に変更することで、将来的なアップグレードが容易になります。 - Planning Analytics Workspace(PAW)との互換性を保つには、±1バージョンの範囲内に保ってください。
- Excel のビット数(32bit/64bit)とアドインのビット数は一致している必要があります。
- 接続URLは環境(オンプレ/クラウド)によって異なります。詳細は「PAW との接続」を参照してください。
ダウンロード手順
- こちらから Planning Analytics Workspace にアクセス
- ホーム画面で「Administration(管理)」タイルをクリック
- 「Excel and Customizations(Excel とカスタマイズ)」を選択
- 希望のバージョンを選んで「Download Update」をクリック(最新3バージョンが選択可能)
Integration<version>.zipという名前のアーカイブがダウンロードされます- ZIP を展開すると 32bit / 64bit の両方が含まれています
単一セッションで起動する方法
※既にアドインとして有効化されている場合は、この方法を使用しないでください。Excel がクラッシュします。
.xllファイルをダウンロードして任意のディレクトリに配置- そのディレクトリが Excel の「信頼できる場所」として設定されていることを確認
.xllファイルをダブルクリックして起動- セキュリティ警告が出た場合は有効化する
アドインとして常時有効にする方法(全セッション対象)
.xllファイルをダウンロードし、任意のフォルダに移動- ファイル名を汎用名に変更(例:
IBM_PAfE_x64.xll) - Excel を起動
- 「開発」タブ → 「アドイン」 → 「参照」で
.xllファイルを選択 - 「OK」で有効化完了
Planning Analytics サーバーへの接続方法
どのインストール方法でも接続手順は共通です:
- Excel を起動し、「IBM Planning Analytics」タブをクリック
- 「Connect」→「New Connection」を選択
- 表示されたダイアログで、接続URLを
https://付きで貼り付け - URLはメールやブラウザのアドレスバーから確認可能
代表的な接続URLの形式:
- Planning Analytics on Cloud:
(環境ごとにURLが異なる)
https://<myserver>.planning-analytics.ibmcloud.com
https://<myserver>.planning-analytics.cloud.ibm.com
- Planning Analytics as a Service (PAaaS):
https://<datacenter>.planninganalytics.saas.ibm.com/?accountId=<accountid>&tenantId=<tenantid>
オプション:環境ごとにわかりやすい名前を設定可能
最後に「Test Connection」で接続を確認 → 「Save」で保存
アドインのアップグレード
- すべての Excel ウィンドウを閉じる
.xllファイルをダウンロード- ダウンロードフォルダで、汎用名に変更
- アドインフォルダに上書きコピー
- Excel を起動し、「PAfEバージョン確認」で検証
アドインの削除
競合または一時無効化したい場合:
.xllファイルの場所を確認- Excel をすべて閉じる
- 保存しておいた
.xllファイルを削除 - Excel 起動時に出る警告に「OK」で対応
- 「開発」→「アドイン」→「ibm_Pafe_X64」のチェックを外す
- 削除確認に「Yes」
- Excel を閉じる
PAfE バージョンの確認
- Excel リボンの「IBM Planning Analytics」をクリック
- 「Help」→「About」をクリック
- 表示されるバージョン番号の「第3項目」が対象(例:65)
Excel のビット数確認(32bit/64bit)
PAfE と Excel のビット数が一致している必要があります。
- Excel を起動
- 左ナビの「アカウント」をクリック
- 「Excel について」をクリックして確認
アドインファイルの場所を調べる
すべてのセッションに対して有効にしている場合、以下で場所を確認できます:
- Excel 起動 → 「ファイル」→「オプション」
- 「アドイン」をクリック
- 「IBM アドイン」を選択
- 画面下にアドインのパスが表示される