DataStax

Astra DB Serverless の利用方法

Data API・ドライバによる接続とデータ操作
最終更新: 2026/8/3

Astra DB への接続には複数の方法があります。用途に応じて選択してください。

手段概要対応 DB タイプ
Data API生成 AI アプリ開発向けのエントリーポイント。LangChain、LlamaIndex、埋め込みプロバイダーなどのエコシステム統合を提供vector / non-vector(※)
Data API クライアントPython (astrapy) / TypeScript (astra-db-ts) / Java (astra-db-java) / C# / Govector / non-vector(※)
Cassandra ドライバ(CQL)既存 Cassandra アプリとの互換接続。C++ / C# / Go / Java / Node.js / Python / Spark Connectorvector / non-vector
Astra CLI / DevOps APIDB 作成・管理などの運用操作、環境変数生成、cqlsh 統合vector / non-vector

※ 2026 年 7 月 9 日のリリースにより、Data API は Serverless (non-vector) データベースでも一般的に利用可能になりました。ただし、ベクトル検索・リランキング機能はすべてのデータベース・テーブル・コレクションと互換ではありません。non-vector データベースで Data API コマンドの実行に問題がある場合は IBM Support にお問い合わせください。

【注意】レガシー API の廃止 旧 Stargate 系 API(Document API / REST API / GraphQL API / gRPC API)は 2026 年 4 月 29 日をもってサポート終了となりました。移行先は Data API または DevOps API です。 参考:Migrate to the Data API from the Stargate APIs

参考:Compare connection methods

Case1. Data API を使ったデータ操作

エンドポイントとトークンの確認

Astra Portal で対象のデータベースを開き、Database Details から Data API エンドポイントをコピーします(形式:https://DATABASE_ID-REGION.apps.astra.datastax.com)。 また、データベース画面の Connection details ボタンから、当該データベースにスコープしたトークンの生成、SCB のダウンロード、接続用コード・スニペットの取得ができます(ボタン名称は 2026 年 7 月のリリースで「Connect」から「Connection details」に変更されました)。

あわせて、「組織」章で作成したアプリケーション・トークンを準備します。

クライアントからの接続(Python の例)

Python クライアント(astrapy)のインストールと接続の例です(最新のコード例は公式クイックスタートをご参照ください)。

pip install astrapy
from astrapy import DataAPIClient

client = DataAPIClient("APPLICATION_TOKEN")
db = client.get_database("API_ENDPOINT")
print(db.list_collection_names())

参考:
コレクション版クイックスタート
テーブル版クイックスタート

Case2. Cassandra ドライバ(CQL)を使った接続

既存の Cassandra / DSE アプリケーションからの互換接続には、各言語の Cassandra ドライバと Secure Connect Bundle(SCB) を使用します。

SCB は Astra Portal のデータベース画面の Connection details からダウンロードできます。

接続時の注意点:
・SCB は zip のまま(解凍せずに)ドライバに指定します
・SCB 使用時は、接続先や SSL 設定など SCB から取得される項目を個別指定しないでください
・マルチリージョン DB では、接続するリージョンごとの SCB が必要です
・Astra の CQL は CREATE KEYSPACE をサポートしません(キースペースは Portal / API で作成します)

参考:Cassandra drivers overview

Case3. watsonx.data からの Astra DB 利用(Infrastructure Manager)

watsonx.data では、Infrastructure Manager からガイド付きの操作で Astra DB サービスの構成、データベースの作成、アクセス管理を行えます。レイクハウス・アーキテクチャーを、フルマネージドのクラウドネイティブ NoSQL データベースで拡張する位置づけです。

watsonx.data 内でサポートされる主な機能:
・マネージドなデータベースのプロビジョニングとライフサイクル管理
・API ベースのデータ・アクセスと統合
・ロールベースのアクセス制御とトークン認証(カスタム・ロール作成、組織/キースペース/テーブル/API レベルの権限管理を含む)
・ユーザーとロールの一元管理
・プラットフォーム・ポータルでのデータベース・ヘルスとメトリクスの確認

主な操作の流れ(watsonx.data ダッシュボード)

  1. Infrastructure Manager で Add component をクリックし、Services カテゴリーから Astra DB を選択します(Find component の検索バーでも検索可能)
  2. サービス表示名とデータベース名を指定し、DB タイプを選択します。ベクトル検索を使う(将来使う)場合は Serverless (vector) を、それ以外は Serverless (tables) を選択します
  3. クラウド・プロバイダー(Google Cloud / AWS / Microsoft Azure)とリージョンを選択し、Create をクリックします(数分で作成され、アクティブ化時にはメールで通知されます)
  4. 接続情報の取得:データベースの三点メニュー → View details から API エンドポイントをコピーします(詳細画面には Astra ダッシュボードへのリンクと、CQL シェル・セッションへのリンクもあります)
  5. トークンの作成:サービス画面の Tokens タブ → Create token で、説明・ロール・有効期限を指定します(トークンが表示されるのは作成時の一度だけです。カスタム・ロールとアクセス制御の作成も watsonx.data の UI 内から可能です)
  6. 終了:三点メニュー → Terminate を選択し、データベース名を入力して確認します(終了時にもメールで通知されます)

画像出典:Managing Astra DB with watsonx.data(IBM Community ブログ、英語)の Figure 1〜7 より

【注意】DB タイプの呼称の違い watsonx.data の UI では、Astra Portal の「Serverless (non-vector)」に相当する選択肢が「Serverless (tables)」と表記されます。本ガイドの他章の「non-vector」と読み替えてください。

【重要】watsonx.data 経由では非対応の機能 以下の Astra DB 機能は、現時点では watsonx.data 内ではサポートされません。 ・UI ベースのクエリー/データ操作ツール(DB Explorer、Data Loader、コレクション作成 UI)— 代わりに Data API をプログラムから利用します ・プライベート・エンドポイント、カスタム・ドメイン — 必要な場合はアカウント担当・IBM 営業・IBM Support に相談 ・マルチリージョン(マルチデータセンター)データベース ・サードパーティへのメトリクスのエクスポート/スクレイプ(メトリクスは watsonx.data ポータル内で確認) ・PCU(Provisioned Capacity Units)構成 — 容量・性能要件はアカウント担当・IBM 営業・IBM Support に相談

参考:Astra DB in watsonx.data(IBM Docs、英語)Managing Astra DB with watsonx.data(IBM Community ブログ、英語)
関連手順(IBM Docs):Astra DB サービスの追加 / 終了、データベース詳細の表示、アプリケーション・トークンの作成、カスタム・ロールの作成、アクセス制御の管理(上記ページの Related links から参照できます)

補足

(参考) 統合(Integrations)

vectorize(自動埋め込み生成) OpenAI、Hugging Face、Jina AI、Mistral AI、NVIDIA、OpenAI、Upstage、Voyage AI などの埋め込みプロバイダーに対応
フレームワーク / エコシステム、LlamaIndex、Semantic Kernel、Haystack、Amazon Bedrock、Amazon SageMaker、Google Vertex AI、Model Context Protocol (MCP)、Terraform、Grafana ほか

参考:Integrations overview

(参考) 既存 Cassandra / DSE からの移行

既存の CQL ベースのクラスターから Astra DB への移行には、以下の選択肢があります。

ツール概要
Zero Downtime Migration (ZDM)ZDM Proxy を介した無停止移行(①Proxy デプロイ → ②データ移行・検証 → ③非同期デュアルリード → ④読み取り切替 → ⑤クライアント接続切替)
Astra DB SideloaderSSTable ベースのデータ移行
DataStax Bulk Loader (DSBulk)大容量 CSV 等のバルクロード(40MB 超の CSV に推奨)

参考:Migrate to Astra DB

© 2026 IBM Corporation. Licensed under CC BY 4.0.